「イク」とは、どういう状態なのか? 「脳イキ」から考えるオーガズム ①からのつづきになります。
脳イキと中イキ
前回の記事で説明した通り、結局のところ、脳が「性的快感」を認識したからこそ、オーガズムは起こるのです。
だとすれば、それが感覚神経への直接的な刺激を伴うものであったとしても、逆にそうでなかったとしても、何らかの方法によって、脳に性的快感を認識させることができれば、オーガズム、つまり、本来の意味での脳イキを引き起こすことができます。
そして、現在、「脳イキ」という言葉は、この「逆にそうでなかった」ケース、つまり、感覚神経への直接的な刺激を与えることなしに、オーガズムに達することを意味することがほとんどです。さらには、そのための方法、手段、技術を、まとめて「脳イキ」と呼ぶこともあります。
この意味に照らしてみれば、クリイキ(外イキ)は、脳イキとはみなされません。そして、クリイキとは対照的な脳イキの代表例として、「中イキ」が提示されることが多くあります。
中イキは、女性が、膣内や子宮に刺激を与え続けられることで、オーガズムへと達することを意味します。そのメカニズム自体は、クリイキと変わりませんが、絶対的に異なるのが、膣内や子宮にある、感覚神経の数と種類と働きの違いです。
もちろん、膣内にも子宮にも神経は張り巡らされていますが、 クリトリスに比べて、その数は少ないとされています(と、いうより、クリトリスには、神経が極度に「集中」していると考えた方が良いと思います)
さらに、神経自体の種類と働きも異なります。クリトリスにある感覚神経は「末梢神経」で、もともと刺激に敏感であると同時に、脳にその刺激を伝える役割を果たしています。
ですが、膣壁上部と子宮口付近にある「膣神経」は「迷走神経」の一種で、主に体内器官の運動と体内物質の分泌を支配しています。もちろん、刺激の感覚を伝える役割もあるのですが、末梢神経と比べると、その感度と働きは鈍いとされています。
よく言われることですが、もし膣内や子宮が、クリトリスと同じ感度を持っていたとしたら、女性は激しい痛みで、セックスも出産もできなくなってしまうでしょう。そして、この「鈍感さ」が、女性の中イキを難しくしている要因であることも事実です。ですが、実際に中イキできる女性は存在しますし、そのオーガズムの強さや深さは、クリイキをはるかに上回るものだとされています。
繰り返しになりますが、それがクリイキであろうと、中イキであろうと、結局のところは、脳が「性的快感」を認識し、累積的な性的緊張からの解放と弛緩が起こるからこそ、オーガズムへと至るのです。
それにもかかわらず、中イキがクリイキとは対照的なイキ方として捉えられ、時には「より高級な(上級の)イキ方」とまで言われることの背景には、感覚神経を使うことのできるクリイキよりも、中イキの方がはるかに難しいからということがあるのでしょう。
脳イキから考える、中イキ開発
この中イキという現象を、脳イキの観点から捉えることは、とても大切なことです。なぜなら、そうすることで、「クリイキのように、(膣の中に)刺激を与え続ければ、イカすことができる」といった、男性の誤った考え方を見直すきっかけとなり得るからです。膣内への激しく、乱暴な愛撫を行う男性のほとんどが、この誤った認識を持ってしまっています。
だからといって、クリイキと中イキを、全くの別物と考えるのも問題です。この二つのイキ方の違いは、前述した通り、刺激を受ける神経の働きの違いによるもので、どちらも本来の意味における脳イキであることは間違いないのです。
ただ、クリイキよりも中イキの方が、脳で快感を認識する必要性が高いと考えるのが良いと思います。そうすれば、より女性の「脳の働き」=「意識(気持ち)」というものに注意をしながら愛撫を進めていくことが、中イキ開発において、いかに大切であるのかが分かるようになります。
脳イキを意識した、中イキ開発の具体例
脳イキという観点から捉えると、中イキ開発というのは、膣内や子宮、ポルチオ(厳密にいえば、ここも子宮の一部なのですが)への刺激を、脳内で「性的快感」と認識させ、オーガズムを誘発するための技術・手段ということになります。
中イキ開発では、最終的には男性のペニスを挿入し、そのピストン運動による刺激(振動)をオーガズムにつなげることを目標とします。簡単に言うと、「普通のセックス」でイケるようになるということです。そのためには、膣内や子宮といった「鈍感な」部分への刺激が、「性的快感」であるのだと、脳に認識してもらう必要があります。
ここで重要なのは、中イキ開発の達成には、単なる快感ではなく、性的な快感を誘発する必要があるという点です。「やっぱり、セックスは楽しんでやらなければダメ!」という記事の中にも書きましたが、女性がエッチな気持ちにならないと、中イキはできないのです。
例えば、Gスポットをいくら刺激したからといって、女性がエッチな気分にならなければ、ただ痛いだけになってしまいます。
ですから、中イキ開発の施術者は、とにかく女性にエッチな気持ちになってもらうための配慮をしなければなりませんし、女性の側も、積極的にセックスという行為を楽しみ、淫らになろうとする姿勢が必要です。
さて、女性の脳が、性的快感を受け入れる準備ができたら(つまり、エッチな気分になったら)、次は、膣内や子宮へのどのような刺激が、その女性の脳にとって性的快感になり得るのかを確認しながら、その快感を蓄積していくことになります。
まさに、これこそが、中イキ開発で一番難しい部分であり、施術者の腕の見せ所でもあります。
僕の場合、体験では、まずは指を使って膣内のあらゆる箇所へと刺激を与えつつ、女性の反応を見ていきます。反応が良い部分があれば、そこへ安定した刺激(これが重要です!)を入れ続けることで、性的快感を蓄積させていきます。
中イキが未開発の女性の多くが、脳で絶頂を感じるより先に、身体の方で「解放」と「弛緩」が起こってしまいます(いわゆる、身体ではイケてるのに、脳がイケてない状態です)そのため、ここからは、身体の絶頂と脳の絶頂を一致させていく作業を行います。
そのための、技術や方法には色々なやり方があるのですが、僕が好んで使用する技法の一つに、性的快感が高まってきたタイミングで、「イクっ!」とか「イっちゃう!」等の、絶頂の際に発する言葉を、女性に意図的に繰り返してもらうことがあります。これによって、脳に「自分はイケているのだ」ということを認識させ、オーガズムの感覚を学んでもらうのです。
ただ、膣内や子宮への刺激と、脳内の性的快感がつながりにくい女性も当然いらっしゃるので、その場合は、あえてクリトリスへの刺激を利用することで、脳内の絶頂の感覚を何度も確認させ、それを膣内や子宮への刺激とつなげていくということをする場合もあります。
これができるのも、結局のところ、クリイキも中イキも、本来の意味において同じ「脳イキ」だからです。また、メンタル面での原因により、身体の絶頂をオーガズムとして受け入れることを脳が拒絶している場合、カウンセリングや療法的な催眠によって、その解決を目指すこともあります。
この膣内や子宮への刺激によって、脳内でオーガズムを感じることができると、それで中イキ開発は完了となります。そして、一度、中イキができるようになると、「回路」のようなものができ、その後も中イキすることが容易になります。
また、個人差はあるのですが、この回路ができることにより、お腹の上から子宮を刺激したり、尾てい骨のあたりに掌を置いて振動を与えるだけで、イケてしまうようになることもあります。
次回、「イク」とは、どういう状態なのか? 「脳イキ」から考えるオーガズム ③につづく
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