前回の記事、「『中イキできない!』それ、妊娠への不安が原因かも」で、殺精子成分メンフェゴールが配合されたコンドームを紹介しましたが、実は、膣内に直接薬剤を挿入して効果を生み出す形の殺精子剤も存在します。
今回の記事では、その中でもとくに良く知られている二種類のお薬と、その使い方、注意点等について書いてみたいと思います。
殺精子剤「エンケア (Encare)」

まず最初にご紹介するのが、アメリカのBlairex Laboratories社から発売されている「エンケア (Encare)」です。
このお薬は、欧米各国で25年以上も販売が続けられている、まさに、殺精子剤の代表薬といっても良いロングセラー商品です。
エンケアは、全長2cm、直径5mm程の、座薬のような形をした薬剤で、ペニスを挿入する10分程前に、女性の膣内の奥、子宮口のところまで挿入して使うものです。通常は、愛撫の流れの中で挿入しますので、痛みはほとんどありません。挿入後に、膣内に湧き出てきた愛液で殺精子剤が溶解すると、石鹸の泡のようになった界面活性剤(ノノキシノール-9)が、精子を包んで呼吸困難にし、受精能力を奪います。
安全性は高いとされているお薬ではあるのですが、副作用の可能性は、もちろんゼロではありません。エンケアの主成分である「ノノキシノール-9」の使用が、女性の膣内の粘膜に悪影響を与えるという学説も存在しますし、まれに炎症やかぶれを起こす女性もいるとのことです。
ちなみに、僕が体験で実際に使用した際には、膣内が少し熱くなるような感じ方をした女性が何人かいらっしゃいましたが、それ以外の症状が出たことはありません。
恒常的に使用しなければ、女性の身体への影響は少ないのではないかというのが、僕の個人的な意見ですが、安全性については、さらに研究と検証を続けていくつもりですし、もし、その危険性を自分でも確認できた際は、必ずサイトでご報告させていただきます。
ですが、現時点では、女性の身体への影響を考慮して、常用と連続使用は避けるということを前提に、殺精子剤配合のコンドームを代わりに使用したり、ピル等の他の避妊手段を用いたり、あるいは妊娠の可能性が高いタイミングのときだけエンケアを使用するなどの工夫をしながら、上手に使用するのが良いのではないかと思います。
余談ですが、薬剤が溶解すると、愛液が信じられないほど苦くなります! ですから、エンケアを使用した後のクンニは、相当厳しいですww(実体験)
あと、エンケアが膣内で溶けた後、騎乗位のような、女性上位の体位を行うと、薬液が流れ出し、避妊率が低くなる可能性があります(これについては、後述します) そのことにも関係しますが、エンケアを使ったセックスの後は、膣内を洗浄する必要はないのですが、気になる人は、6時間程経過してから洗うのが良いとされています(逆に、膣内への成分の吸収を最小限にするために、事後1時間未満のタイミングで膣内を洗った方が良いという意見もあります)
このように、プラス面だけではなく、マイナス面もあるお薬ではあるのですが、ピル以外の避妊法には(ほぼ)100%ということはありませんから、妊娠の可能性を低め、女性に安心感を与えることのできるアドバンテージと副作用のリスクを、どのように考えるのかというところがポイントになろうかと思います。
体験では、ご利用者に、エンケアのメリット&デメリットの両方について詳しいご説明をさせていただいた上で、実際に使用させていただくかどうかの判断をお願いしています。
バージナル・コントラセプティブ・フィルム(VCF)

次に紹介するのが、バージナル・コントラセプティブ・フィルム(VCF)という商品です。
アメリカのApothecus社から発売されている避妊薬で、一見、難しい名前ですが、日本語に訳すと「避妊フィルム」となり、そのまんまの商品名です(笑)
VCF(なんか、アメリカの空軍機の名称みたいで、格好いい感じがしますが)は、かつて日本でも販売されていた「マイルーラ」のオリジナル版となります。
エンケアと同じ、ノノキシノール-9が主成分で、性交の15分ほど前に、フィルム状の薬剤を小さく折りたたんで、膣内の奥に挿入します。その後の使用法、注意点は、エンケアと全く同じです。
座薬状の錠剤であるエンケアとは異なり、フィルムですので、膣内に挿入する際の異物感は、エンケアと比べて圧倒的に低いのが特徴です。ですが、その形状ゆえに、濡れた手で扱うのは厳禁ですし、膣口近くに溜まった愛液で溶ける前に、素早く奥まで入れることが必要になります。そのために、個人的にはエンケアよりも使い勝手が悪いと感じているので、僕は、VCFは使用していません。
かつて、マイルーラが日本でも発売されていたときは、膣の奥にまでフィルムを入れるのに慣れていない若いカップルが、避妊に失敗したというケースも続出したと聞いています。
女性をしっかりと濡らしてあげれば、エンケアのような錠剤の挿入も全く問題はありませんが、濡れにくい女性や膣口が小さな女性、あるいは処女の女性に対しては、VCFを使用するメリットもあろうかと思います。
エンケア & VCFの購入方法
残念ながら、現在、エンケアとVCFを、日本のドラッグストアやアダルトグッズ販売店、通販業者から購入することはできません。
2年程前までは、これらのお薬と同様の効果を得られるメンフェゴール配合の「ネオサンプーンループ錠」というのが販売されていて、使い勝手も良く、僕も愛用していたのですが、現在は、製造中止になってしまいました。
安全性への懸念も含めて、製造中止の理由には諸説あるようですが、マイルーラも含めた殺精子剤の効果を過信したカップルが、単独で使用した結果、望まない妊娠が多発したことと、ピルの処方のハードルが下がったことで、より安全な避妊ができるようになったというのが、一番信憑性があるように思えます。
とは言え、ピルを定期的に服用することも、それはそれで女性の身体への影響がありますし、様々な理由によりコンドームを使うことができないカップルもいます。そのため、まだまだ殺精子剤のニーズはあろうかと個人的には思いますし、海外では、ノノキシノール-9やメンフェゴールといった、界面活性剤を使用しない、より安全性の高い殺精子剤の開発も進められています。
さて、上記の事情から、現在、日本で殺精子剤を購入するためには、個人輸入代行業者のサービスを利用するほかありません。僕も、そうした業者を通じてエンケアを購入しているのですが、クレジットカード払いにすれば、手続きもすべて日本語で行えますし、注文のタイミング次第では、わずか数日で手に入れることもできます。
最新の価格を調査したところ、エンケアは12個入りで2,000円程度、VCFは6枚入りで3,000円程度で売られていました。
業者によっては商品の取り扱いがないところもありますし、人気商品のために、販売されてもすぐに売り切れてしまうこともあります。また、業者によって、価格も送料も異なります。いくつかの業者を比較した上で、どこで購入するのかを決めるのが良いかと思います(ただし、あまりにも金額が安いところは、偽物を販売している可能性があるために、購入は控えた方がよろしいかと思います)
なお、こちらの記事は、お薬の購入、使用を勧めるものではありませんので、あくまでも自己責任ということでお願いいたします。
殺精子剤の単独使用は、絶対にしないこと!
最後に、殺精子剤を使用するにあたって、一番大切なことをお伝えします。
それは、エンケアあるいはVCFの単独使用は絶対にせず、必ずコンドームと併用するようにしてください!ということです。
あなたが、殺精子剤を、「生でエッチできる魔法の薬」と思っているのであれば、それは全くの誤解です! 「使用法さえ間違わなければ、避妊の成功率はほぼ100%」なんて言葉がネット上には踊っていますが、それは大嘘です。
殺精子剤単体の避妊成功率は、正しく使用したとしても、せいぜい75%程度だとされており、約85%の成功率とされるコンドームと比較しても、その数字は低いものです。
ですから、殺精子剤は、コンドームをメインに使用した上で、さらに避妊の成功率を高めるために併用するものであると、僕は考えています。
その意味で、メンフェゴール配合のコンドームは、大変優れた避妊具であるとは思うのですが、こちらも膣内で破れたり、脱落する可能性がある以上、リスクは残ります。絶対に妊娠は避けたいというのであれば、避妊の確立を限りなく100%に近付けていく努力は怠るべきではないと思います。
ですが、膣内に薬剤を入れることに、抵抗を感じる女性は当然いますし、前述したように、身体への副作用についての懸念もあります。ですから、殺精子剤の使用も含めて、避妊については必ずパートナーと相談したうえで、お互いが納得いく形で決めるようにしてください(特に、男性から率先してそれを行うことを心掛けてください)
セックスというのは、パートナー同士の濃密なコミュニケーションそのものです。ですから、避妊について、きちんとコミュニケーションを取ることもまた、セックスの大事な一部なのです。
* 2018年8月9日時点で、日本の個人輸入代行業者では、エンケアが欠品、あるいは取り扱いを中止しているところがほとんどで、事実上、国内での購入は不可能な状態になっています。
amazon.com を含む、国外の通販業者のサイトも調べてみましたが、販売停止になっているところはないものの、欠品中のところが多くありました。
ただし、VCFについては、日本の業者でも販売を継続しているところがありますし、海外でも普通に売られているようです。
エンケアとVCFの主成分である、ノノキシノール-9については、安全性への懸念があることは本文中にも書きましたが、その懸念が徐々に強まってきている感じを受けます。そのことが、欠品の背後にあるのでしょうか?
* 2018年8月9日更新
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