殺精子剤をめぐる現状 ②

殺精子剤をめぐる現状 ①からのつづきになります。

このように、国内では、2011年3月の「ネオサンプーンループ錠」の製造販売停止を最後に、殺精子剤は入手することが不可能になっています。

ですが、個人輸入のサイトを通じて、海外で発売されている殺精子剤を購入することは可能です。

ただし、以前、こちらの記事で紹介した「エンケア (Encare)」については、僕が調べた限りでは、日本語で利用できる個人輸入代行業者のサイトではどこでも欠品となっており、販売が再開される兆しはありません。

「エンケア」は、アメリカのアマゾンのサイトでも欠品中なので、製造販売が中止になったのではないかと思っていましたが、ウォルマートの通販サイトでは普通に販売されておりましたので、米国内では入手は可能なのだと思います。

同記事で紹介した「バージナル・コントラセプティブ・フィルム(VCF)」については、日本の個人輸入代行業者1社で、未だに取り扱いがありますが、「エンケア」に比べると、価格が異様に高く設定されています。

また、イギリスの薬品メーカーが製造販売している、「レンデルス(Rendells)」という製品があり、これは「エンケア」と同じノノキシノールが主成分の避妊薬ですが、こちらも某サイトから購入することが可能です。

そして、もちろん、アジアの某国では、ゼリー、フィルム、錠剤と、ノノキシノールをふんだんに使用した避妊薬が普通に販売されていますが、それについては触れることはやめておきましょう(笑)

海外、特にアメリカでは、殺精子剤の主成分であるノノキシノールの副作用や危険性についての研究報告や告発が多数あるにも関わらず、現時点においては、日本のように商品の製造販売が中止になっている様子はありません。その背景には、製薬会社が絶大な「政治力」を持っていることもあるのでしょうが、個人的には、FDA(アメリカ食品医薬品局)が、未だ明確な動きを見せていないことが大きいのではないかと思います。

これまでに、ノノキシノールの仕様に関してFDAが取ったアクションとしては、2007年にOTC薬品(医師の処方箋が必要のない医薬品)には、ノノキシノールを利用した製品が「性感染症やHIV/AIDSの感染予防にはならない」ことをラベルに明記することを義務付ける指導を出しているのみです。

ちなみに、WHO(世界保健機関)は、膣内の免疫力が低下し、尿を感染源とする感染症への危険度が高まること、そして、ノノキシノールの影響で、コンドームの強度の劣化が早まるとの理由で、潤滑剤にノノキシノールを配合したコンドームについては、「使用を推奨しない」との声明を出しています(なお、ここで挙げられているコンドームは、ノノキシノール配合の潤滑剤をコンドームの内側と外側の両方に塗っているものです。前回の記事で紹介した「ラブドーム ガールズガード」は、コンドームの内側にのみ、メンフェゴール配合のゼリーを塗っています)

これだけ危険性についての声が上がっているにもかかわらず、FDAやWHOが、ノノキシノールの全面禁止の宣言を出せない背景には、どの程度の量と頻度で、ノノキシノールが人体に悪影響を及ぼすのかの実験、検証が未だ進んでいないからであると思われます。

ノノキシノールが、人体にとって有害であるのは、どうやら間違いなさそうですが、一度使用しただけで、がんが発症したり、生まれてくる胎児に影響が出るということは、まずあり得ません。それらの症状は、製品の連続使用、大量使用の結果なのです。

また、ノノキシノールが、環境ホルモンのノニルフェノールへと変化することや、ノノキシノールやメンフェゴールのような「POE型陰イオン界面活性剤」の生成過程において、ジオキサン(有害指定物質)といった危険な副生成物が生まれることは分かっているのですが、殺精子剤そのものには、そうしたものが成分として含まれていませんから、製品や主成分であるノノキシノール自体を禁止にするのは、素人である僕が考えるより、遥かに大変なことなのでしょう。

そして、もう一つ、あくまでも個人的な意見ですが、こちらの記事にも書いた通り、海外では、避妊に関して男女が同じ目線で語れる環境が整っていることから、性に関する議論の中で、避妊手段が消失することに対して、消極的な意見があるのかも知れません。

最後に、個人的な意見を・・・

最後に、殺精子剤めぐる現状に対する、個人的な意見を述べておきます。

僕はこれまでに、体験の中で、女性の了承を得たうえで、殺精子剤を使用してきました。その説明の中で、使用時の副作用の可能性(まれに、炎症やかぶれが生じることがある)については言及しましたが、これまでにこの記事の中で指摘してきた危険性については、あえて触れることはしませんでした。

その理由としては、やはり、使用する頻度と容量と危険性との関係が未知数であるということが第一に挙げられます。体験は基本、一期一会であり、僕がお相手をさせていただく中で殺精子剤を使用したとして、1回で相手女性の健康に甚大な被害を与える可能性は低いと判断したからです。

つまり、1回の殺精子剤の使用と、パートナーではない男性(僕です)とのセックスで妊娠する危険性を天秤にかけたときに、可能な限り避妊の確立を高める方を重要視したということです。

もちろん、その大前提として、殺精子剤をコンドームと併用するということがあります。どこぞの施術者のように、殺精子剤を単体で、ゴムなしで使用するなんてことは、言語道断です!!!

ですが、今回、改めて殺精子剤について調査をしたことで、以前よりも、その危険性を強く認識するようになりました。ですから、今後、女性に対して殺精子剤を使用することがあるとしたら、そのリスクに関して出来る限り詳しい説明をしたうえで、一緒にどうするかについて考えてみるつもりです。

繰り返しになりますが、日本では、一般的に、殺精子剤という避妊手段は、選択肢から消えています。日本家族計画協会に所属するある医師が匿名で、「日本では一つの避妊法が誕生すると一つが消えるという世界にも稀有な歴史が刻まれていると書かれていましたが、果たして殺精子剤に替わる新しい避妊の選択肢は誕生するのでしょうか?

個人的には、「ラブドーム ガールズガード」のような、コンドームの内側(男性側)にのみ殺精子剤配合の潤滑ゼリーを塗った商品については、復活を期待したいところです。できれば、最近愛用している某薄型リアルフィット型コンドームを殺精子剤仕様にしてもらいたいと思います。もちろん、ノノキシノールは男性にも作用します。ですが、女性の場合と違って、射精後にはすぐに外すものですから、薬剤の影響は最小限に抑えられるのではないでしょうか? また、世間には「コンドームの内側に殺精子剤を塗っても、射精前に脱落したら意味はない」という声もあります。確かに、その通りだとは思うのですが、その場合でも、ペニスに付着したノノキシノールによって、妊娠の確立がわずかでも下がるのであれば、僕であればその製品を利用すると思います。

それ以外には、日本の技術力にかけて、コンドームメーカーさんに、世界の度肝を抜く新商品の開発を期待したいところです。

ここ数年は、コンドームをどこまで薄くするのかの、熾烈な競争が行われてきましたが、もうすでに0.01ミリを達成してしまった以上、今後は別の観点から技術開発が行われるべきだと思います。僕が期待するのは、そこそこの薄さで、絶対に破れず、絶対に外れないコンドームです。特に、絶対に外れないという点は重要です。なぜなら、コンドームを使用したにもかかわらず妊娠してしまった原因の多くが、ペニスからゴムが脱落してしまうことにあるからです。自分のペニスがはじめから大きくなく、また、年齢のせいで勃起力も徐々に弱まりつつあることもあり、このことは、僕にとっても今後大きな問題となろうかと思います。ですから、メーカーさんには、是非とも頑張ってもらいたいところです。

2回に分けて、殺精子剤の現状について書いてみたのですが、僕の中で「セックスと避妊」というテーマが、実はとても大きなものであることに気付きました。なぜなら、特に体験においては、しっかりとした避妊を行うことで、女性に安心感を与えることができ、それが心身のリラックス、ひいては中イキ開発にもつながると考えるからです。

今回の調査を通じて、実は、最新の避妊手段についても情報を仕入れましたので、別の機会に、それらについても紹介させていただければと思います。

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