本サイトでは、女性読者からの、セックスに関するご相談を受け付けていますが、性交痛でお悩みの方が、大変多いことに驚かされます。
ある女性誌の調査によると、女性の4人に1人は、セックスの際の痛みに悩んだ経験があるという結果も出ているということで、見過ごすことのできない問題であると思います。
また、これまでに体験を受けられた女性の中でも、実際に、性交痛に苦しまれている方が、何人もいらっしゃいました。
そういった方々のお話を伺うと、性交痛には、大きく分けて3つのタイプがあることが分かります。
一つ目は、ペニスの挿入時に、膣口に痛みを感じるというもの。
二つ目は、挿入後のピストン運動の際に、ペニスが膣内で擦れて痛くなるというもの。
そして、三つ目が、ペニスで奥(子宮)を突かれると痛くなる、というものです。
調べてみると、それぞれのタイプで、痛みの原因が異なることが分かりました。以下で、まとめてみます。
痛みのタイプと原因
① ペニスの挿入時に、膣口に痛みを感じる
ペニスの挿入時に、膣の入口あたりに痛みを感じる場合、外陰部や、膣、膣入口部両側にある分泌腺、尿道などに炎症が起きていることがあります。
例えば、HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染して、尖圭コンジローマという病気を発症すると、小陰唇の内側にブツブツやイボができます。また、性器ヘルペスという病気になると、外陰部に、口内炎のような潰瘍(ただれ)ができます。これらのイボや潰瘍があると、ペニスの挿入時に、膣口付近に激しい痛みを感じることがあります。
こうした、皮膚の炎症以外では、体質の問題・・・つまり、元々膣が狭かったり、外陰部が小さかったりすることも、痛みの原因として考えられます。
また、膣口の痛みは、十分に濡れていないことも、大きな原因のひとつとなります。ストレスや、不規則な生活習慣などで、女性ホルモンが不安定な状態になると、外陰部や膣の粘膜が萎縮して濡れにくくなり、それが痛みを引き起こすこともあります。
② 挿入後のピストン運動の際に、ペニスが膣内で擦れて痛みを感じる
挿入後にピストン運動を行った際に、膣内が擦れて痛くなる場合、膣カンジタという病気が疑われます。
膣カンジダについて知識のある読者の方であれば、「アソコが痒くなる病気」というイメージをお持ちかと思います。
もちろん、激しい痒みは膣カンジタのよくある症状なのですが、この病気の再発を繰り返して慢性化してしまうと、痒みやおりものの異常等の自覚症状がなくなり、性交痛でしか病気のサインが現れなくなります。
また、更年期以降の女性の場合は、膣カンジダよりも、萎縮性膣炎が痛みの原因になっている可能性が高いといわれています。萎縮性膣炎は、更年期で卵巣の機能が衰えた結果、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少し、そのことで引き起こされる病気です。
萎縮性膣炎になると、膣の粘膜が萎縮して分泌液がほとんど出なくなります。分泌液が少ない膣内は潤いが足りないため、ペニスが膣内でスムーズに動くことができず、ちょっと擦れただけで、強い痛みを感じてしまいます。
ただし、無理なダイエットや過度に激しい運動、食生活の乱れ、ストレス等の影響によって、エストロゲンの分泌が低下することがあるため、最近では、若い女性であっても萎縮性膣炎になるケースがあるようです。
萎縮性膣炎による性交痛は、女性ホルモンの薬を服用したり、ヒアルロン酸のジェルを塗ることで、和らげることができます。
③ ペニスで奥(子宮)を突かれると痛みを感じる
ペニスで膣の奥(子宮)を突かれた時に痛みを感じる場合、クラミジアや淋病などの感染症によって、子宮、卵管に炎症が起こっていることがあります。こうした感染症で、骨盤内に膿が貯まる膿瘍(のうよう)があると、セックスの刺激で痛みを感じます。
また、子宮内膜症(子宮内膜の組織が子宮内膜以外の場所に増殖する病気)にかかっていたり、子宮筋腫(良性の腫瘍)、卵巣嚢胞(らんそうのうほう)があったりする場合にも、奥の方に痛みを感じることがあります。
いずれも性交痛だけでなく、ひどい生理痛、下腹部痛、腰痛などの症状を伴うことがあります。特に、子宮内膜症は、生理前や排卵日になると、性交痛などの症状が悪化するのが特徴です。
・・・さて、これまで三つのタイプの痛みと、身体面で考えられる原因(病気)について話をしてきましたが、頻繁に性交痛が起こる場合は、まずは、産婦人科で、こうした病気の可能性がないかどうかを確かめてください。素人判断は決してせず、医師による正確な診察、および治療を受けるべきです。
原因が特定できない時
しかし、こうした診察を受けても、何の病気も発見されず、医師も、その原因を特定することができないというケースも少なからずあります。その場合、次に疑うのは、パートナーとのセックスのやり方になります。
実は、女性側の病気が原因で、性交痛が起こるということは稀です。これは、僕のところで体験を受けられた女性で、性交痛で悩まれていた女性の全員が、医学的には何の問題もないという診断を受けていたことからも、ほぼ間違いのないことだと思います。
むしろ、パートナーによる前戯が不十分なために、膣の濡れ方が足りずに、それが性交痛の原因となっているケースが大変多いのです。
どうしても、男性(特に若い男性)は、「アソコが濡れている(湿っている)」=「十分に濡れている」と考えがちです。ですが、膣が少々ぬるぬるした程度では、濡れ方としては全然足りません。
また、濡れているからといって、女性が十分に興奮していて、ペニスを受け入れる準備が整っていると思うのも早合点です。
基本的に、女性の身体は、男性ほどすぐには興奮しません。そして、十分な性的興奮がないままに挿入が行われると、身体には強いストレスがかかり、膣内の筋肉がこわばったり、膣分泌物が減少してしまいます。それが、性交痛を引き起こすこともあるのです。
また、パートナーの激しい手マンで膣に傷がついたり、あるいはAVもどきの、無理にガンガンと突き上げるようなピストン運動で、奥に痛みを生じてしまうこともあります。
いずれにせよ、セックスの際には、じっくりと時間をかけて丁寧な前戯をすることが、性交痛を起こさないための最善の方法となります。ソフトタッチで、ゆっくりと、女性の心身の性的興奮を高めてからであれば、少々激しい動きをしても身体には負担が少なくなりますし、感じることもできるようになります。
それ、精神的なことが原因かも
ですが、パートナーがこうした配慮を行った上でセックスをしても、どうしても性交痛が起きてしまうことがあります。ここまで来ると、次の四つ目のタイプを、考慮に入れる必要が出てきます。
④ 精神的な原因で痛みを感じる
検査をしても原因となる病気が見つからない、あるいはパートナーが丁寧にセックスをしても性交痛が生じる場合、精神的な原因があることが考えられます。
まず、セックスレス等が原因で、長期間セックスをしていなかった女性は、久々のセックスで心身が緊張してしまい、膣分泌物が少なくなることで、痛みが生じることが良くあります。
また、セックスに対する恐怖感や嫌悪感が、性交痛の原因になることもあります。例えば、レイプや他の性的暴行を受けたり、あるいは、過去に、パートナーから、セックスの最中に嫌な行為を強要されたり、中出しをされて、望まない妊娠のリスクにさらされたり、イク時の声や表情をからかわれたり、身体的なコンプレックスを指摘されたりすると、セックスがトラウマになってしまことがあります。すると、その後、誰とセックスをしても、痛みを感じてしまいます。
それでも、相手に申し訳ないと、痛いセックスを我慢することを続けていると(こうした我慢を重ねてしまっている女性は、本当に多いです)、やがて、セックスそのものが嫌いになったり、自信を喪失したり、自己嫌悪に陥ってしまうこともあります。
こうした、精神的な理由によって性交痛が生じる場合、セックスという行為自体が、身体に過度な緊張を生み出します。それが膣内の筋肉のこわばらせたり、膣分泌物を減らしてしまうことなるのです。
ですから、精神的な理由が原因と考えられる場合は、まずは、女性をリラックスさせることが大切です。
パートナーの方は、女性が安心できるような言葉をかけてあげたり、ゆっくりと入浴をしてもらったり、お酒が大丈夫な女性であれば、ほろ酔い程度のアルコールを摂取することも効果的です。
もし、可能であれば、産婦人科医に相談して、効き目の弱い精神安定剤を処方してもらっても良いと思います(あまり薬効が強すぎると、性的興奮が起こりにくくなるので、気を付けましょう)
僕が、体験で、性交痛でお悩みの女性に接するときは、まずはこのようにして、心身の緊張をほぐすことを徹底して行います。
体験では、基本、催眠を行いますが、特に、リラクゼーションに特化した暗示を入れます。ご利用者の被暗示性が高い場合は、膣内の痛みが軽減する、あるいは消失するという暗示を用いることもあります。その後は、様子を見ながら、ゆっくりと、じっくりとセックスをして行きます。
それでも痛みを感じるようであれば、簡単なカウンセリングや心理セラピーを行い、トラウマの除去を目指すこともあります(もちろん、ご本人の了承を得た上でです)
繰り返しになりますが、性交痛でお悩みの女性は、まずは、産婦人科医による診察を受けることから始めてください。痛みの陰に病気が潜んでいるのであれば、その治療自体が痛みの改善に直結しますし、もし何の異常も無いことが判明すれば、それだけでも精神的に楽になるかと思います。
パートナーに協力をしてもらった上での丁寧なセックス、あるいは他の方法(僕のもとで体験を受ける等の)を試すのは、その後ということになります。
【重要】 この記事は、ケンタロウが、書籍、その他の資料、情報からまとめ上げたものです。ケンタロウは、医師、薬剤師、医療従事者ではありませんので、医学的な記述の内容については責任を持つことができません。あくまでも、表面的な情報として捉えていただき、実際に症状が現れている場合は、必ず医師による診察を受けるようにしてください。
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