「エクスタシー / オーガズム」について
「エクスタシー」の語源は、ギリシャ語の「エクスタシス(「外に立つこと」の意味)」で、元々は、魂が人間の肉体の外に出て宙をさまよう状態を表したものです。この語は、さまざまな歴史的経緯を経て、現代では、世俗的な意味でも、宗教的意味でも、あるいは哲学的・芸術的な意味でも、「忘我」、つまり「感覚、感性が最高潮に達して無我夢中の状態になる」神秘的な心境を意味します。
「オーガズム」は、「オルガスムス(ドイツ語のorgasmusに由来)」とも呼ばれ、累積的な性的緊張からの突然の解放を意味します。具体的には、全身の骨格筋の収縮、過度呼吸、心悸亢進、および骨盤まわりの筋肉の収縮を伴う、強い性的快感を生んだ後の弛緩状態までを示します。
つまり、「エクスタシー」は、日本語では「絶頂」と呼ばれる状態の心的な側面を、「オーガズム」は、肉体的な側面を示したものだといえます。
中イキと外イキについて
「中イキ」とは、文字通り膣の中でイクこと、すなわちエッチのときに、男性器の挿入がある状態で、膣内性感を感じながら「エクスタシー / オーガズム」を迎えることを意味します。一般的には、膣口から奥へ2~3cm入ったお腹側にある、「Gスポット」と呼ばれる部位や、子宮口の入り口にある「ボルチオ性感帯」を刺激することにより、(膣)中でイクという状態になります(一部では、ポルチオ性感帯での絶頂は、別称で扱われることもあります)
その逆に、「外イキ」あるいは「クリイキ」と呼ばれるのが、クリトリスを刺激することで得られる、「エクスタシー / オーガズム」です。中イキと比べると、外イキを経験済みの女性は多く、中イキの開発のためには、まずは、外イキを確実にできるようになることからはじめるのが一般的です。
中イキと外イキの違い
実は、中イキでも外イキでも、現象としての「エクスタシー / オーガズム」には大きな違いはありません。ですが、精神的な満足度には大きな違いがあるといわれています。
外イキ、つまりクリトリスの「エクスタシー / オーガズム」は、比較的達成が楽である反面、快感が浅く、持続時間が短い単調な性感です。その逆に、中イキで得ることのできる感覚は、局部だけでなく、深い快感が全身に広がり、持続時間もイッた後の余韻も長いのが特徴です。そうした複雑な性感が、より大きな幸福感を生み出すと同時に、男性のペニスを受け入れていることもあって、精神的な満足度も高くなります。
中イキの性感は、まさに生命の神秘とも呼べる、複雑なプロセスを経て生み出されます。
驚かれるかもしれませんが、実は女性の膣の中の大部分は、性感帯ではありません。「胃」と同じように、神経のない鈍感な部分なのです。
もし、胃に神経が巡ってたとしたら、私たちは食事を摂ることが難しくなってしまいます。同様に、もし膣内に神経が張り巡らされていたとしたら、女性は痛みに耐えられず、出産をすることができなくなるでしょう。
もちろん、膣内にも性感帯は存在します。前述した「Gスポット」、「ポルチオ性感帯」に加えて、「膣の入り口付近」でも感じることができます。ですが、膣の性感帯は基本的には鈍感であって、開発が必要な性感帯であるのです。
この場合の開発というのは、クリトリスへの刺激のような、局部的な肉体的刺激のみならず、膣や子宮、その他の内臓器官や筋肉、神経、さらには精神面への働きかけによって、総合的に行われます。
つまり、単なる指や道具での刺激、ペニスによるピストン運動だけで、膣内の性感帯が開発され、何もしなくても中イキができるようになることは、まれなのです。
こんなデータがあります。クリトリスでイッた経験がある女性が約70%いるのに対して、膣でイッた経験がある女性は、わずか約30%しかいない。この数字が、中イキに開発が必要なことを良く表していると思います。
もちろん、自然に中イキができるようになる人はいます。上記のデータの約30%の女性の中には、そうした人たちも当然含まれているでしょう。この人たちが、中イキできるようになった理由は、元々感度が敏感であること、性的な経験の差、経験豊富で中イキに導くことが上手な男性との出会い等、様々なことが考えられます。
ですが、僕自身は、メンタル面が一番の要因であると考えています。
中イキができる女性、できない女性
中イキには開発が必要ですが、その開発がスムーズに進んで、すぐにイケるようになる女性と、何度エッチをしてもイケない女性がいます。この違いがどこから生まれてくるのかを考えると、女性の精神性、つまりメンタル面に行き着くのではないかと思われます。
一般的に、中イキができる女性は、性的な面で心を解放し、エッチなことを素直に楽しんで快感に身を任せていることが多いです。逆に、性的に乱れることを「はしたないこと」と感じたり、「乱れている姿を見られるのが恥ずかしい」といった、強い「抑圧」を感じて、心の深いところで性の解放を拒否している女性は、絶頂に達しにくいといわれています。
もちろん、この「抑圧」は、女性であれば誰でも心の中に持っているものです。それは性に関する「倫理観」であり、「道徳観」であり、「羞恥心」だからです。それらがなければ、その女性は、一日中ずっとエッチなことを考えたり、し続けることになってしまいます(笑) ですが、その抑圧を必要以上にエッチの場に持ち込んでしまい、そのせいで、自らの性の解放を上手にすることができない女性が、7割いるということなのです。
どうすれば中イキができるようになるのか?
では、どうすれば中イキができるようになるのでしょうか?
それは、性の抑圧から少しでも自らを解放し、エッチなことを思う存分に楽しむことに尽きます!
このページの一番最初のところで、エクスタシーという言葉の説明をしました。それは、「忘我」、つまり我を忘れることなんです。中イキをするためには、「余計なことは一切考えずに、我を忘れて、性的快感に没頭すること」が必要になります。
中イキができない人は、エッチの途中で、何か覚めてしまうような気がすることが多いといわれます。それは、性の抑圧が心と身体に、ブレーキをかけているからです。
このブレーキを外す方法として、体験では、「催眠」と「性感セラピー」の両方を用います。催眠は、精神面から、性感セラピーは、身体面からアプローチしますが、実際にはこの二つは複合的に使用されます。また、もし過去の性に関するネガティブな記憶が精神面に影響を与えている可能性考えられる場合、心理カウンセリングを用いて、それらを減少させた後、再度、中イキの開発を試みます。
秘匿性に守られた環境の中で、どうぞ安心して自分を解放し、性の悦びを、とことんまで追求してください。
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