愛撫というと、激しい指や手の動きを想像する方が、ほとんどだと思います。
例えば「手マン(指マン)」なんて言葉からイメージされるのは、小刻みに、激しく女性器に指を出し入れする姿だと思います。
もちろん、そのような動きで女性をオーガズムへと導くことは可能です。ですが、逆に「動かさないこと」で、女性の快感を引き出すこともできるんです。
例えば、耳、乳首、内股、クリトリス、Gスポット。こうした性感帯に、指先や舌を触れたままで、じっと動かさずにしておくんです。
すると、徐々にですが女性が感じはじめます。でも、そこで焦って、指を動かしてしまってはダメです。しばらく、そのままにしていると、女性の身体が勝手に動いて、さらなる快感を得ます。
そのまま、イってしまう女性もいらっしゃいます。
これは、いわゆる「焦らし」とは異なります。そうではなく、女性本来の身体の動きを引き出しているのです。
人間の身体というのは、完全な静止状態になることは決してありません。動いていないようでも、実は微細な動きをし続けているのです。
そこに、動かさない指や舌を置くことで、この微細な身体の動きが、増幅されます。さらに、そのとき、人間の身体は、自然に気持ちの良い方向へと動いていくのですが、エッチの最中には、この気持ちの良さが、性的快感の形で深まります。
そして、この「動かさない」愛撫の究極の形が、ペニスを挿入後に、しばらく動きを止めることです。
挿入後は、とにかく絶頂に達することばかりを考えて、激しく動いてしまう男性が多いのですが、女性に中に入ったら、しばらくは動かずに、じっくりとその感覚を楽しんでみてください。
すると、女性の内側が自分のペニスとなじんでくるような、不思議な感覚を得ます。実際に柔軟な女性の膣が、ペニスに合わせて形を変えているということも起きているようなのですが、それ以上に、精神的な「つながった感」が強く感じられます。
そうして動かないままでも、女性の内側が自然にうごめいてきて、そのままイってしまう女性もいます。
少し前に話題になった、ポリネシアン・セックスでも、ペニスを挿入してから、ほとんど動かないことが推奨されていましたが、メカニズムとしては同じだと思います(ポリネシアン・セックスの場合は、より精神性に重きを置いて、さらにストイックに、「動かさないこと」を突き詰めていきますが・・・)
とにかく、セックスを動くことだけと考えているカップルがいたら、是非一度「動かさないこと」を試してみてください。新しい世界が開くかも知れませんよ!
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